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それは子どもの夢?親の夢?

 

 

英才教育の目的とは?

こんにちは、ウパパです!

 

「英才教育」と聞くと、特別な才能を伸ばすための教育や、親が子供にエリートの道を歩ませるための手段と考える人も多いかもしれません。

 

しかし、私が考える英才教育の目的は違います。

 

それは、子供が将来どんな職業につきたいと思った時でも、自由に選ぶことができ、

そして、その道にスムーズに進むことができるよう確かな基礎力を築くことです。

 

この記事では、日本の現状や今後の経済予測を踏まえ、英才教育の重要性をお伝えします。また、私の同級生たちの実例を交えながら、子供に親の夢を押し付けることの危うさについてもお話したいと思います。

沈みゆく日本と子供たちの未来

 

まず、英才教育の必要性を考えるために、日本の経済状況と今後の予測に目を向けてみましょう。

 

現在の日本の経済地位

かつて日本は、GDP国内総生産)が世界2位を誇る経済大国でした。

 

しかし、現在では中国やドイツに抜かれ、IMFが発表しているGDP世界ランキングでは4位に転落しています。

  • アメリカ合衆国: 27,966,553百万US$
  • 中国: 18,560,013百万US$
  • ドイツ: 4,700,875百万US$
  • 日本: 4,286,187百万US$
  • インド: 4,105,381百万US$
  • イギリス: 3,587,750百万US$
  • フランス: 3,183,486百万US$

特にインドは近年急速な経済成長を遂げており、日本に迫っています。

今後30年の予測

さらに、PWCという世界的コンサルティング会社の2050年の予測では、日本のGDP順位はさらに低下し、世界8位にまで後退すると言われています。

この予測では、以下の国々が日本を上回るとされています。

このような経済状況の変化は、単に国の地位が下がるだけではなく、国内の富が失われ、若い世代が国内外で厳しい競争に直面することを意味します。

 

日本の子供たちが「なりたい職業」や「叶えたい夢」を実現するためには、他国の子供たち以上の競争力を身につけなければなりません。

これが、英才教育の重要性を高めている理由です。

 

親の期待が子供に与える影響

子供はけなげで、親の期待に応えようと一生懸命努力します。

しかし、その過程で親の夢と子供自身の夢がずれることもあります。

親がそのずれを理解しなければ、子供をつぶしてしまう危険性があります。

以下に、私の同級生たちの実例をいくつかご紹介します。

医師となることを強要されたA君の例

A君は、病院を経営する医師の父親のもとに生まれ、小さい頃から「お前は長男だから、将来は医師となって私のあとを継ぎなさい」と言われて育ちました。

 

彼は幼いながらも健気に親の期待に応えようと、「医者になりたい」と語っていました。

しかし、高校に進学して本格的に医学部を目指す勉強を始めると、親や周囲の期待がつらくなり、次第にプレッシャーに押しつぶされていき、無気力になり、ドロップアウトしてしまいました。

 

弁護士を目指させられたB君の例

B君の父親は弁護士で、B君も幼い頃から事務所を継ぐよう育てられました。

進学校に進み、順調に見えた彼の人生ですが、突然「もう無理。疲れた。俺は自分の人生を生きたい」と言い出し、親と大喧嘩しました。

 

最終的に彼は新聞社に就職しましたが、実家とは絶縁してしまいました。

お母さんはお父さんの跡を継がせたくて、彼にものすごい英才教育をしていましたが、そんな母親にも、もううんざり!といった感じで、彼は一切実家とは連絡をとっていません。

年末年始にも帰らないことは当然ながら、祖父母の葬式の時ですら、帰らなかったそうです。

一生懸命子どものことを思って英才教育したとしても、その愛する子どもと絶縁する結果になるなど、お母さんは想像もしていなかったでしょう。

 

子どもにずっと何かを強要し続けると、そうやって、巡り巡って悲しい結末になることが多々あります。

 

親の期待を超えたC君の例

一方で、親が子供に自由を与えた結果、成功した例もあります。

 

C君は、地元でラーメン屋を営む家庭に育ちました。

経済的には裕福ではありませんでしたが、両親は「自分の好きな道を選んでいい」と常に自由を与えていました。

 

C君は「親を楽にしてあげたい」という思いから医師を目指し、進学校に通いながら自分のペースで努力を重ね、見事に医学部に合格しました。
彼は私と同じ中学で1番の成績でした。

現在は医師として働いています。ちなみに彼の奥さんも医師です。

 

英才教育で育てたい5つの力

英才教育の本質は、親が子供に進路を押し付けるのではなく、子供が自分の意志で将来の道を選び、その道を進むための基礎力を築くことです。


この不確実な社会で、私が必要と思う能力は次の5つです。


これらは「天才児を育てる」「IQを高くする」とか、そんな曖昧で怪しげなものではなくて、

 

きちんとしかるべき英才教育のステップを踏んで、努力を積み上げれば、着実に身につけられるものだと思っています。

 

  1. 学年先取りによる絶対基礎力
    学年先取り教育は、子供たちに通常よりも早く学習内容を習得させることで、強固な基礎力を築くことを目的としています。そして、これらの絶対基礎力の上に以下の能力が成り立ちます。

  2. 批判的思考力(クリティカル・シンキング
    情報を鵜呑みにせず、自分で考え、判断する力を養います。

  3. 創造力(クリエイティブマインド)と問題解決力
    新しいアイデアを生み出し、問題を解決する力を育てます。

  4. コミュニケーション力
    イデアやスキルを他人に伝え、協力を得る力を養います。

  5. チャレンジングスピリットと自己管理能力
    チャレンジングな目標を設定し、計画的に行動する能力を磨きます。

まとめ

日本が経済的に厳しい状況に直面し、不確実な未来が広がる中、親が一方的に子供の進路を決めることは避けるべきです。

 

子供は健気で素直です。

親の期待に応えようと必死に努力しますが、時にはその過程でベクトルがずれていくことがあります。

 

そして、親がそのズレを理解し、受け入れることができなければ、子供の心をつぶしてしまう危険性があります。

子どもは親の夢を叶える願望器ではありません。

 

子どもの頃、親の夢を叶えるような嬉しい発言をしてくれていたとしても、よく子どもを観察して無理していないか見てあげてください。

 

そして親自らが「無理しなくていいよ。君の好きな道に進みなさい」と、子どもを自由な気持ちにしてあげてください。

 

それが結果的には、子どもをやる気に満ち溢れさせ、子どもがよりよい人生を築くことにつながるでしょう。

 

繰り返しにはなってしまいますが、英才教育の真の目的は、子供に特定の職業を強制することではありません。

むしろ、子供自身が自分の夢や目標を見つけ出し、それを実現するための基礎力を築き、子どもに自由に選べる選択肢をもたせることにあります。

 

親としてできる最善のサポートは、子供の意志を尊重し、彼らが自分自身の未来を切り拓く力を育むことです。

親自身も子供と共に成長し、彼らの成功を心から喜び、支える姿勢を持つことが大切です。

子供たちが自信を持って未来に挑戦できるよう、温かい愛情と理解を持って接することが、子供たちの明るい未来への道を照らすことでしょう。