小学生と中学生で違う!英検3級・2級の学びガイド
目次
小学生と中学生の学び方の違い
こんにちは!ウパパです!
英検3級や2級は、「中学卒業程度」「高校卒業程度」といわれていますが、お子さんがこのレベルに挑戦するときの学び方は、年齢によって大きく異なります。
小学生と中学生ではアプローチが違い、低年齢になるほど
「文法用語は必要最小限に」
「短文暗証をする」
「パターンプラクティスを活用する」
といった工夫が鍵になります。
今日は、英検3級から2級まで、効率よく学ぶためのコツをお伝えします!
小学生 vs 中学生:英検3級の学び方
英検3級は、中学卒業程度の英語力が求められる試験です。
リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能をバランスよく学ぶ必要がありますが、小学生と中学生では適した学び方が異なります。
その理由は、「学ぶ力」に違いがあるからです。
小学生の場合:感覚で学ぶ
小学生は抽象的な文法や理論を理解するのが難しい一方、耳や感覚で言葉を吸収する能力に優れています。
ゴールデンエイジや臨界期とも言われており、言語の習得を本能で成せる時期です。
人間の成長に言語習得がプロセスとして組み込まれており、脳がそういう状態ということです。
この時期は、英語も日本語と同じで「見て、聞いて覚える」「繰り返し練習する」ことで身につきやすい時期です。
難しい文法は不要なのです。(逆に中学生以上は論理的思考力が発達しているため、文法の助けがあった方が理解が早いと思います。)
中学校の早いうちに3級をとった方のような優秀な親ほど自分の成功体験で3級の勉強法を幼児児童に教えてしまいがちですが、バイアスが入ってしまっているため、
一度、成功体験を元に指導したくなる自分を抑えて、頭をリセットする必要があります。
我々のあの時とは違うのです。
心身の発達段階も、論理的思考力も、何もかもが。前提が違いすぎるのです。
中学生には中学生のやり方があり、小学生には小学生に合ったやり方がある、そのことを絶対に忘れてはいけません。
だから 間違っても「三人称単数だから・・・」とか指導したらだめです。
英語が嫌いになってしまい、取り返しがつかなくなります。
中学生の場合:論理的に学ぶ
中学生は、論理的思考力が発達していますし、学校でも文法を学び始めているため、「どうしてこうなるのか」を理解するのが得意です。
文法や構造を丁寧に解説しながら学ぶことで、文章の組み立てがスムーズになります。
中学生になったら、我々の成功体験通りの指導法で大丈夫です。
小学生向けの効果的な学び方
リスニング&パターンプラクティスが鍵
小学生には「短い文章を覚える」学習がピッタリです。
特に、パターンプラクティスは短文を何度も繰り返して覚えることで、自然と文章の組み立てや使い方を感覚的に身につけられる学習法です。
例:基本文を使ったパターンプラクティス
What’s this? → It’s a pen.
ほか
パターンを繰り返すことで、質問や応答の基本が自然に定着します。
リズムで覚える英語
リスニング力を鍛えるためには、英語の歌やチャンツ(リズムに合わせてフレーズを練習する方法)が効果的です。
特に英検3級のリスニング対策に直結するだけでなく、耳から英語を楽しめる点が魅力です。
それから低年齢ほど言語の習得のゴールデンエイジでもあり、リスニング力の伸びがすごく良いです。
端的に言うと「耳がすごく良い」のです。
そのため、リスニングは満点を狙えます。
英検対策も「遊び感覚」で
単語カードやイラストを使った学習法は、視覚的な記憶に優れている小学生に向いています。
英作文も面接もカードを使った紙芝居のような遊びにしてしまうと良いと思います。
*これはまた別の機会に。
中学生向けの効率的な学び方
文法を論理的に学ぶ
中学生は、英検3級で出題される文法(be動詞、時制、不定詞、関係代名詞など)を体系的に理解しておくことが重要です。特に、学校で学ぶ内容を英検対策に活かすことで、効率的にスキルを伸ばせます。
ライティング練習で表現力を高める
英検3級から始まるライティング問題では、「短い英文を正確に書く」力が求められます。
過去問のテーマで文章を書く練習をしましょう。
書いた文章をチェックしてもらい、ミスを減らすことも大切です。
英検2級を目指す学習のコツ
文法用語を減らしパターンプラクティスを活用
英検2級は高校卒業程度の英語力が求められる試験ですが、小学生でも十分挑戦可能です。
小学生に英検準1級をとらせる塾もあります。
ただし、ここでも「文法用語の多用は厳禁」です。
文法用語を理解させるよりも、「短い文章を感覚で覚える」ことを優先するべきです。
仮定法もパターンプラクティスで簡単に!
例えば、仮定法を学ぶ際も文法の細かいルールを説明するのではなく、シンプルな文章を暗唱させるのがポイントです。
例:仮定法のパターンプラクティス
If I were rich, I would buy a mansion.
「もし私がもっとお金持ちだったら、豪邸を買うのになぁ」といった楽しい例文を覚えることで、仮定法の感覚が身につきます。
問題を「意味」で理解させる
文章や単語の意味を一緒に考える練習を重ねることで、問題文の意図を正確に理解できるようになります。
文法用語が少ないほうが楽しく学べる理由
文法用語を避けることで、「英語が難しい」というイメージを減らし、ポジティブな学習体験を提供できます。
幼児児童にとって「楽しい」という気持ちは大事なことです。
特に英検3級や2級レベルでは、「何度も繰り返す」「短い文を暗唱する」ことで十分に対応できます。
もし、英文を暗誦できない時や、テキストを理解できないときは、テキストの例文が長すぎないか疑ってください。
(上級の場合テキストが小学生向けでないことが多いです。)
英作文も、必要に応じて、chatgptや、deeplなどを使って、シンプルで短い、最小の文にしてあげて覚え安くしてあげてください。
欲張った一文だと覚えにくいです。
それとなるべく文法用語は使わないように。
うちも小学校1年生で3級を、小学校3年生で準2級を、小学校5年生で2級をクリアしましたが文法は必要最小限です。
(先ほど記述したような仮定法の覚え方でクリアしています。
あまり理屈っぽく小難しくしないで、リッチだったら〇〇なのになぁという英作文を、
「宝くじが当たったらどうする?」と、親子で楽しむといいと思います。
低年齢ほど、英検は楽しく!が大事です。)
まとめ:年齢に応じた学び方で英語を楽しもう!
小学生にはパターンプラクティスで短文暗唱を中心に、中学生には文法を論理的に理解しながら進める学習法が効果的です。
さらに、英検2級までは文法用語を最小限に抑え、感覚的に覚えられる方法を取り入れることで、英語を楽しむ気持ちを育てましょう!